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木部に塗装を行うときの重要ポイントを解説!

 2020年11月30日

木材は、あなたのお宅の構造体以外にも、様々な部分に使われています。
加工しやすく安価であるという特徴から、玄関ドアやウッドデッキ、フェンスや窓枠、さらに屋根廻りなどに木材は多用されています。
そんな使い勝手のよい木材ですが、大きな弱点があります。

それは、「水に弱い」「汚れが付きやすい」ということです!

その弱点をカバーするために、屋外や人が触れる場所には、必ず塗装をする必要があります。

しかし、ただ上から塗装を施すだけでは、美観や耐久性を保つことはできません。

今回は、木部塗装に使われる塗料についてや、お手入れのサイン、下地処理の重要性についてお話ししていきます。

木部塗装はDIYでもチャレンジしやすい塗装です。
塗料の特性や下地処理について理解することで、DIYのスキルアップにもなります!

どうぞ、最後までご覧ください。

木部塗装、よく使う3つの塗料

木部に使う塗料には、大きく分けて3種類あります。
ここでは、それぞれの特徴についてお話ししていきます。

  1. 1.樹脂系塗料(総称「ペンキ」)
  2. 2.ステイン塗料(主にオイルステイン)
  3. 3.防虫防カビ着色塗料

木部塗装、よく使う3つの塗料樹脂系塗料のように、塗膜を形成する塗料を「造膜型」といい、ステイン塗料や防虫防カビ着色塗料のように、染み込む塗料を「浸透型」と呼びます。

耐久性・耐水性を重視するなら造膜型ですが、屋外など寒暖の差が激しい場所では、木材自体が伸縮し、塗膜がひび割れてきてしまいます。
ただ、弾力性の高いウレタン樹脂塗料などを使うと、ひび割れのリスクを軽減することもできます。

木目を残した仕上げにする場合は、浸透型の塗料を使います。造膜型のような塗膜のひび割れは起きず、木部内部まで染み込むので、内部まで保護することができます。
しかし、耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。

私たち施工業者は、塗る部位や、お客様が持たれている仕上がりのイメージによって、塗料を使い分けています。

木部塗装、お手入れのサインとは?

木部塗装は、年月が経つと次のような現象が起きます。

①造膜型

  • ・紫外線により劣化して、塗膜が剥がれる
  • ・塗膜がひび割れ、水が染み込み、木材が腐食する
  • ・表面がチョーキング(※)を起こす
     ※チョーキングとは、塗膜が劣化して表面が粉状になる現象のこと。
  • ・ツヤが落ち、色が褪せる

②浸透型

  • ・撥水性が落ちる
  • ・木材が伸縮することにより「割れ」を引き起こし、隙間から水が染み込んで、腐食する
  • ・表面に藻やカビが発生する
  • ・色が褪せる

実は、年月が経っていない場合でも、不具合が起きる場合があります!
造膜型の場合、塗装してからそれほど経っていなくても、全体的に塗膜が剥がれ落ちてくることがあります。

また、浸透型の場合は、すぐに藻やカビが繁殖することがあります。

それは、「下地処理」がきちんとされていないことが原因です。
下地処理が適切でないと、塗料の耐用年数が短くなってしまうのです。

つまり、いくら適した塗料を使っても、下地処理がきちんとされていなければ、十分な性能を発揮できません。

木部塗装は下地処理が肝心!4つの目的とは?

では、適切な下地処理とはどのような作業なのでしょうか?

ここでは、木部塗装の“要”となる下地処理について、詳しくお話ししていきます。

ずばり!木部塗装において最も重要な下地処理は「ケレン」という作業です。
「目粗し」とも言われ、紙やすりなどで表面を削る作業のことを指します。
この作業をすると、表面に細かい凹凸ができ、塗料の密着性を高めることができます。
木部塗装をする上では基本中の基本の工程です。

では、ケレンをする目的とは何でしょうか?

  1. ⑴表面の汚れをしっかり取り除くことができる

木部塗装の場合、まずは塗装をする部分をハケや雑巾で清掃します。
しかし、この清掃だけでは、藻、カビなどの汚れを完全に取り除くことはできません。
ヤスリで表面を削ることにより、残った藻、カビをしっかりと除去することができます。

  1. ⑵塗膜が剥がれにくくなる

造膜型の場合、ケレン処理をすることにより、密着性が高まって、塗膜が剥がれにくくなります。
逆に、しっかりとケレン処理がされていないと、塗料が乾いた途端、一斉に塗膜が剥がれてしまうこともあります。
なので、私たち施工業者は、塗装作業と同様に、このケレン処理も慎重に行います。

  1. ⑶仕上がりがきれいになる

剥がれたり浮いている塗膜のことを「死膜」といい、まだ未着している塗膜を「活膜」と呼びます。
死膜が部分的に残ったままでさらに塗装をすると、表面に凸凹ができ、仕上がりが美しくなりません。
ケレン処理で既存塗膜の表面を滑らかにすることで、美しい仕上がりとなります。

  1. ⑷塗料が染み込みやすくなる

浸透型の場合、表面に既存塗料が部分的に残っていると、均等に塗料が浸透していきません。
ケレン処理をすることで、表面に残った塗料を取り除き、色ムラなく塗料を浸透させます。
造膜型の場合同様、浸透型においてもケレン処理はとても重要な工程で、ここが不十分だと、塗料の耐用年数を活かしきることができません。

このように、木部塗装において下地処理をすることは、仕上がりや耐久性に大きく影響します。 私たち施工業者は、常に下地処理を徹底することで、きれいで長持ちする仕上がりを目指しています。

いかがでしたか?
今回は、木部塗装に使われる塗料についてや、お手入れのサイン、下地処理の重要性についてお話ししてきました。

木部塗装は、塗装をするだけではきれいで長持ちする仕上がりにはなりません。
下地処理をきちんと行うかは、施工業者選びの重要なポイントにもなります。

当社は、下地処理にしっかりと時間を取り、きれいで長持ちする仕上がりを徹底しています。
ぜひ、ご安心の上、ご相談ください!

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